オガ炭とはどのような炭?特徴や使用用途、使うべき飲食店をご紹介!
炭にはたくさんの種類が存在します。
備長炭や木炭、成形炭などさまざまなものがありますが、真ん中にぽっかり穴が空いた特徴的な見た目を持つ「オガ炭」をご存知でしょうか?
どのような特徴やどんな時に使えば良いのかまで知っている方は少ないのではないかと思います。
実はオガ炭はたくさんの特徴や使用メリットを持っており、とても優秀な燃料です。今回は、オガ炭の特徴や使用用途などを解説していきます!
オガ炭とは?
オガ炭とはいったいどういった炭なのでしょうか?
オガ炭は次のように定義されています。
オガ炭(オガたん, 大鋸炭)とは、製材時に発生する大鋸屑(オガクズ)を圧縮加熱成形して製造するオガライト(成形薪) を主な原料とした木炭である。(wikipediaより)
少し固い表現でわかりにくいですね。
オガ炭とは、「木材加工の際に出るおがくずを再利用して作られた木炭の一種」です。
備長炭と比べると脆く、劣化版のように思われている方もいますが、じつは火力や燃焼時間は備長炭に劣りません。
また、さまざまな特徴や使用メリットを持っており、用途やシーンによってはその力を存分に発揮します。
オガ炭の特徴やメリット
オガ炭にはどのような特徴があるのかご紹介します。
オガ炭には2種類のタイプがある
オガ炭はキツめに圧縮されて中身が詰まった「かためタイプ」と、緩めに圧縮された軽めの「やわらかタイプ」の2種類に分けることができます。
同じオガ炭なのでそこまで大きな違いはないですが、タイプごとに特徴がやや異なります。
かためタイプ:火がつきにくいが燃焼時間が長め
やわらかめタイプ:火がつきやすいが燃焼時間が短め
どちらが良い悪いといったことはありませんが、どのようなシーンや用途で使用したいか?によって使い分けることをおすすめします。
コストが低く、エコな燃料
オガ炭は、安価で入手可能なおがくずを再利用して作られているため天然備長炭などとくらべると価格が安いのが特徴です。
「備長炭を使用していたけど、オガ炭でも代替可能だった・・」というケースも多く存在し、オガ炭に変更することでコストダウンにつながることもあります。
また、捨てるはずであったおがくずを再利用したエコな燃料として、キャンパーなど多くの自然愛好家の方にも親しまれています。
火力や火持ち良好でコスパがいい
備長炭には劣りますが、かなり近い火力や燃焼時間を持っており、安めの価格を考えるとコスパの良い燃料だといえます。
当然、備長炭と同じように遠赤外線効果もあるので、食材を中からじっくり火を通して旨みを閉じ込めることも可能です。
とくに燃焼時間に関しては、半日程度であれば余裕で持つものが多く、長時間使用する必要がある飲食店でも問題なく使用することができます。
火がつきやすい
オガ炭は備長炭とくらべて着火しやすいのも特徴のひとつです。備長炭への火つけに使われることもあります。
また、オガ炭は中が空洞になっているため、簡単に折ることができます。折ることで火起こし器などのサイズに合わせて使えるのも特徴のひとつです。
「オガ炭は火がつきにくい!」といった意見を目にすることがありますが、あながち間違いでもありません。
先ほど述べたように「かためタイプ」のオガ炭は中身がギュッと詰まっているため、火がつきにくいことがあります。
火付けに使用したい場合は「やわらかめタイプ」のオガ炭がおすすめです。
爆ぜることがほぼない
備長炭などの炭は、火中に入れると「パンっパンっ!」と大きな音とともに爆発を起こし、破片が弾け飛びます(爆跳)。
日頃から炭を使用している方の中には、火傷など痛い思いを経験したことがある方もいるのではないでしょうか?炭を扱うことには危険が伴います。
その点、オガ炭は火中に入れても爆発することがほぼありません。
どなたでも比較的安心に使うことができることや、食材に破片が刺さって台無しにしてしまうことがないのはオガ炭の特徴であり大きなメリットです。
灰が少なく片付けやすい
商品にもよりますが、オガ炭は出る灰の量が少なく、後片付けが容易いのも特徴のひとつです。
さらに、灰が炭にかぶらず安定した火力を維持することが可能です。
炭をつかったあとの後片付けは思いのほか大変なものです。片付けが簡単なのは大きなメリットだといえます。
オガ炭におすすめの用途
オガ炭の特徴を説明してきましたが、どのようなタイミングで使用すると特徴を活かせるのでしょうか?オガ炭のおすすめの用途をご紹介します。
BBQ(バーベキュー)
まず思いつくのはバーベキュー用途です。
爆ぜることがなく、火持ちが良いオガ炭はバーベキューにはうってつけの燃料で、本格的な炭で焼いたお肉は香りや遠赤外線効果も相まって格別です。
”ホームセンターなどで入手しやすい”、”火がつきやすい”などの理由から、黒炭が使用されることが多いですが、燃焼時間を考えるとオガ炭の方がコスパ良好です。
やわらかめタイプを使用することで、火付けもおこないやすいので炭を扱ったことがない方にもおすすめです。
キャンプなどのアウトドア
キャンプの際はなるべく少ない荷物で出かけたいですよね。
少量でも一度火をつけるとかなり長時間火持ちするオガ炭は、キャンプでの使用にぴったりの燃料です。
焚き火やストーブ、BBQとさまざまな場面で薪代わりとして使用することで初心者の方でも手軽にアウトドアを楽しむことができます。
灰が少なく後片付けがしやすい点も良い点です。
飲食店
遠赤外線効果で食材を美味しく焼き上げられるオガ炭は、飲食店での使用に向いています。
火力や燃焼時間が備長炭に劣らない品質にもかかわらず扱いやすいオガ炭ですが、価格の低さもあり、コストダウンしたい飲食店にとっては救世主のような燃料です。
「炭が爆ぜて従業員が怪我を・・」なんてことを心配しなくて良いのも嬉しいポイントです。
オガ炭がどのような飲食店でよく使用されてるのかご紹介していきます。
オガ炭を使うべき飲食店にはどのようなお店があるのでしょうか?
オガ炭が向いている飲食店をご紹介します。
焼肉屋
焼肉屋だけというよりは、七輪などを使うお店ではオガ炭は必須アイテムです。
炭を七輪に入れてお客様の前に出すことになる為、爆ぜる心配のないオガ炭は安心して使用することができます。
遠赤外線効果で旨みを閉じ込めつつ柔らかく焼き上げ、香ばしい炭の香りにお客様の満足度もあがること間違いなしです。
売上に直結する要素なので、質の良いオガ炭を使いたいですね。
焼鳥屋
備長炭を使うイメージが多い焼鳥屋ですが、オガ炭の使用頻度は非常に高いです。
備長炭への火付けや炭の維持だけでなく、火力も十分なため客足が少ない日には備長炭の代わりとして使用することで大幅なコストダウンも可能な万能アイテムです。
備長炭と比べて火がつきやすいので急なオーダーなどにより突発的に火力が欲しい際にも重宝します。
インド料理店
「インド料理屋さん??」と思われた方もいるかもしれませんが、タンドール(石窯)のあるインド料理屋では火持ちが良く、一定温度が保ちやすいオガ炭は良く使用されている燃料です。
タンドールを使った料理ですぐ思いつくのはナンですね。
炭で焼いたナンはふっくらした食感と香ばしい香りでやみつきになります。タンドールでは結構な量の炭を消費するので、コストの安いオガ炭がおすすめです。
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この記事ではオガ炭の特徴や用途、使用すべき飲食店などについてご紹介しました。
オガ炭はコストパフォーマンスの高い非常に優秀な燃料です。
今まで他の燃料を使用していた方も、コスパ抜群のオガ炭を使用することでコストダウンすることができる可能性があります。
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